慶應義塾大学SFC研究所は、千葉県香取市と「地域力再発見に関する連携協力協定」を締結しています。香取市において「まちの個性や多様性を活かす」というスローシティの理念をもとに、学生ならではの視点から地域に眠る資源を掘り起こし、まちづくりの可能性を探ることを目的に活動しています。
具体的には、地域住民の方との対話やフィールドワークを通じて、香取市の歴史・食・文化・自然の価値を再認識し、発信・活用する方法を模索します。また、地域の魅力を再発見し、人々が交わる「場」を創出することで、新たなつながりを生み出し、持続可能なまちづくりに貢献することを目指します。
スローシティ国際連盟への認定を通過点とし、持続可能なまちづくりをする上でのプラットフォームを香取市とともに設計しながら、スローシティの普及と研究を両輪で進めていきます。
スローシティとは
現代社会において、大量生産・大量消費・効率重視の都市化が推し進められ、地域固有の文化や生活様式が失われつつあります。こうした時代背景の中で、地域独自の資源と地域住民の暮らしを大切にする運動として注目されたのがスローシティ(イタリア語でチッタスロー)です。
スローシティとは、イタリア発祥のまちづくりの理念。地域独自の食、歴史や文化、職人の技などの「地域資源」を最大限に生かし、生活の質や持続可能性を高めていくことを主な目的とした総合的な取り組みです。スローシティの運動は世界各地で取り組まれており、イタリアのオルビエートを中心に活動する国際連盟があります。令和7年9月1日時点では33か国307都市がスローシティに認定されています。
プロジェクトのロゴ
本プロジェクトでは、活動の様子を香取市のみなさまに知っていただく機会として、香取市内各地で活動をご紹介する「巡回展」や、市民参加型のワークショップが企画されています。プロジェクトのロゴマークを制作し、活動の目印となるように設計しています。

モチーフはカタカナの「ス」と「矢印」です。スローシティは決して停滞・後退するものではありません。前に進んでいく方法を、スローという観点から考え直すものです。そのため、上向きの矢印を「ちょっと一呼吸おく」形状に変化させつつ、活動の目印となる「ス」を同時に表現しています。
メンバー
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リーダー 総合政策学部
蒲地陽太朗
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サブリーダー 環境情報学部
川邑 直央
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環境情報学部
田中 真綾
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総合政策学部
西川 草羽
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環境情報学部
古川 瑞記
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総合政策学部
我妻 里莉
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総合政策学部
牧野 凛花
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総合政策学部
大塚 みな美
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環境情報学部
小關 康生
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総合政策学部
河村 陽登
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総合政策学部
鬼頭 采愛
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環境情報学部
迫 翔大
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総合政策学部
中尾 伊織
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環境情報学部
中村 竜久
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総合政策学部
石橋 ひより
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総合政策学部
加藤 竜朗
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総合政策学部
下口 素輝
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総合政策学部教授
飯盛 義徳
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SFC研究所員
木口 恒